遥か、今、波打ち際 彼方から偲ぶは雨。 目蓋ただひたすら死を待ち惚け。 奔らせた筆 硝子に映った正方形 箱庭に認む我は骸 朝に触れるその時まで踊ろうか 此処で 本心も願いも自壊も全部奏したい 末法へ行こうぜ 快楽の深奥へ 賽を投げたるは二の一音 溢れるこの喝采を 如何にしてくれよう 妄言も世界も誓いも全部感じたい 暗澹は千年経って尚も未完成 神よ 飽きるまで誰そ彼と問えど 意味は無いのだろう 我は灰になるのだろう 微か、月影の隙間 昏きもの照らす茜 拍手の音響かせ あな、しゃれこうべ 吐き出したくて 俄かに熱を孕んだ腕 足取りは軽やか 翔けるステラ 夜が褪せるその時まで踊ろうか 此処で罪を仕舞え 今となってはこの暗闇は幸か はたまた噎せ返るような不幸か 誰も彼も皆魅せられて 可惜夜踊れ 骨が軋むまで その目が映すのは敬虔か 祈りに似た貴方への畏怖か 判らないから奏でようか 踵を鳴らせ 心ゆくまで 眼窩 信徒 半狂乱 夜にあてられ滔天のダンス 爛れた街で星を眺めていた 本心も願いも自壊も全部奏したい 未法へ行こうぜ 快楽の深奥へ 賽を投げたるは二の一音 咲かせよ今喝采を 嗚呼、堪らないな! 妄信も世界も誓いも全部感じたい 暗澹は千年経って尚も未完成 神よ 飽きるまで誰そ彼と問えど 意味は無いのだろう 人生は一夜の夢の刹那 一息で今を踊れ
