闇の中で拾い集めた硝子の羽 お伽話 君を見かけた 不思議な場所で 夜に言葉を交わした 日々の静けさ 二人揺らめいた微笑み 輝いた日 変わらない景色 目が覚めて 今では... 呼びかけても君はいないよ 茜色に暮れた空を見上げれば 見つけた 君の気配と 穏やかな光 甘い夢の終わりは いつもすれ違いさ 霙まじり 季節外れの雨降る街で ふいに涙がこぼれる日々の儚さ 二人浮かれていた微睡み 掌から 温もり微かに確かめた 今では... 問いかけても君はいないよ 流れていく記憶の中で 手を振って 探した 君の気配と柔らかな調べ ゆるい傾斜を頼りなく歩いて 小さく囁く声 耳すますよ 輝いた日 変わらない景色 目が覚めて 今では... 呼びかけても君はいないよ 茜色に暮れた空を見上げれば 素敵な 君が鳴らす鈴の音と 雲の向こうに穏やかな光