無力という名の雨が降り 無情という名の風が吹く 人の道理の届かぬ果てで 大地の摂理はあるがまま 生けとし生けるもの全てを育み 次の瞬間に命を奪う 人は重力に縛られながら 恵と災 大地との約束 敬い崇めて時には恨んで それでもここでしか 生きられやしない 恙なくと祈りながら 恙なしやと願いながら 大地とともに生きてゆこう 終わることのない 大地の歌と 山は押し出され天にそびえる 川に削られて海へと還る 人は畏怖しつつ穢し求める 大地は与えて奪って沈黙す 知恵を束ねて抗う道には 心傷ついた無名の人影たち 耳を澄ましてあなたの心の 叫びを聞いて抱きしめてあげたい 人には人の生き様がある なら 優しさは誰のため 不完全なまま完成されて 不足のうちに満たされた世界 恙なくと祈りながら 恙なしやと願いながら 大地とともに生きてゆこう 終わることのない この大地の歌と 試練に耐えて 罪を清めて 翳り照らされ 落ちて舞い上がれ 人には人の生き様がある そうさ大地に根を下ろして 命を繋げ 命を繋げ 命を繋げ 命を繋げ