毎夜飛び起きる すぐに忘れた嫌な夢のせい 「まだ覚めない?」 まだ覚めない 切れていた加湿器とからの咳 賓の河原みたい 積み上げた石崩すことなく 「まだ出来ない?」 まだ出来ない 殺してくれその熱い視線で 彷徨うまま 今日まで生きてしまったのは 誰かにとってもまた 覚めない夢であるためだ 「ガサガサの歌でもいい」 ←いいワケない! バカ言ってんじゃねえぞ 花束を供えてくれ 死に損なうからには お望みの白昼夢 付き合えよ墓穴まで 大嫌いだわ ぬるい水を飲んで すぐに忘れたふりをしている 「まだ覚めない?」 まだ覚めない なら踊ってくれ 悪い夢を見たとでも 跳ねる走馬灯 手を伸ばす ガラガラの箱でもいい 忘れていい また地獄で会おうぜ ガタガタの歌でも日々死にきれない 予備なんか無いのよ 花束を供えてくれ 継ぎ接ぎの遺影には 精一杯の笑顔で (さあ!歌え!歌え!) (僕らを起こさないでくれ) (誰かにとってもまた 覚めない夢であるためだ) お望みの白昼夢 付き合えよ墓穴まで 大嫌いだわ