滲んでゆく 宵の月 キミの音 夢のなか 見えなくなっていったよ 光る窓辺 ひとつひとつ 飲み込んだ 言葉たちで遊ぶ つまらない 触ったら 解けて 失くなるのでしょう? 手にしたものも 結局 がらくたばかり 朝と夜が混じって もうぐちゃぐちゃになったの あの日の約束さえ 嘘に変わって 捻れた時間の隙間に見えた 蜃気楼 淡いままで 君も私も輝けたね 救えないほど 真実に似た虚構 君と今でも 手を伸ばす この先で 揺らめく世界 割れた ガラス越しに映る 痛みだけが やけに鮮やかな Mirage 朝焼けが解かす 輪郭を擦る 触れてくほどに もっとわかんなくなってる 全てが変わる前に ちゃんと愛したかったの 確かな言葉さえ 雲に隠して 汚れた世界の隙間に見えた 蜃気楼 淡いまま 君が好きだから 抱き寄せたの 許せないほど つくり物めいた 愛情 君と今から 手を合わす この先も 揺らめく世界 月に隠して 霞んだ季節の隙間に見えた 蜃気楼 淡いままで 君も私も愛せたよね 息を呑むほど 優しさに似た 世界 君と今から 手を合わす この先で 輝く未来 滲んでゆく
