雨音響く 出口のないループ 失うもの数え 歩いて 掠める風が ぼくを嘲笑うの 痛みすらも くれずに そっと 淀むフィルター越し すべてが隠され 愛が何色かも見えない かさねた てのひら 寄り添い 確かめあった 砂時計を 見つめて もう 戻れない あの日を 今だけ 忘れさせてと 祈るだけで 曇った空は ぼくを映し 泣いた 救いの手を 伸ばすみたいに 頬伝う雫が 声を上げたなら 胸の奥が きしみゆれる 暴かれるような 怖さを抱えて 眠れぬ夜(よ)の中 朝待つの たとえば 明日に わずかな 愛があるなら 賭けてみても いいかな そう 自分さえ 救えない 無力な ぼくは 罪人(つみびと) 裁くのなら 積もった 砂時計 逆さまにかざし 透明な未来を リセットして ちっぽけな 世界で ひだまり 求めるような 生き方さえ みとめて もう ひとつの 夢くらい ゆっくり見て眠りたい 祈りながら