ひと気のない 眠っている街 たたずむ 電話ボックスの燈 もう何年も昔に書かれた落書きと ガラスにはスクラッチ 蜘蛛の巣がかかったライトが ジリジリ ノイズを放つMidnight 耳澄ませば 遠くには 微かにエンジン音 俺は見る天井 遭難した船 みたいに世界に知られていない 俺がいる場所の行方 夜の穏やかな波のうえ 逆らわずに揺れている 部屋の中はただただ真っ暗 四角く切り取られた窓 月明かりで蒼くなる タイムライン止まった画面を 閉じて力なく眺めた天井を 徐々に慣れる暗闇 しばらくすれば薄ら浮かび上がる よく知った両目 俺を当然のように見透かす 木目が見やがる 交差をする二つの視座の間 感情の断片 換気扇が回って 音と共に宙を舞ってる 埃のように 瞼の裏 轟いてる声は 微笑ましいが いつも朧げ まるでカセットテープみたく 巻きもどしの回転して何度も再生 自由なソウルを縛る 肉体を超えて他者と分かち合う その時はリアルに感じても じきに輪郭はぼやける それでも積み重ねで今がある ひと気のない 眠っている街 たたずむ 電話ボックスの燈 もう何年も昔に書かれた落書きと ガラスにはスクラッチ 蜘蛛の巣がかかったライトが ジリジリ ノイズを放つMidnight 耳澄ませば 遠くには 微かにエンジン音 俺は見る天井