「始… まりや… いつ… なりし… 終は… りは… いつ… なりや… 始… まりや… いつ… なりし… 終は… りは… いつ… なりや…」 朽ちもせぬ (果てもせぬ) 倦(う)みもせぬ (揺蕩(たゆた)うことも…あらず) (あらず) 流れ入るものもなく… (なく) 流れ出づるものもなく… (なく) 湧きいだすものもあらず… (あらず) 消えゆくものもあらず… されば吾はここならむや (ここならむや) それともあるまじや 有情(うじょう)のものなりや 無情のものならむや 闇にもあらぬ夜にもあらずただ 黒きばかりの天下(てんが)に (天下(てんが)に) 忘れ去られし吾を呼ぶ声なき声! (声!) 聴こえき 「不浄の吾が身に たま吹き込む者 うちいでき」 吾 思ひき苦痛だに感ずべからぬ 苦痛より逃るべくば 永劫の修羅の道にこの身投げ 入るることになんの迷ひやあらむ いかなるよしかわからねどこの 天下(てんが)に解き放しては (解き放しては) 吾が なすべきことを 吾は なすばかりなり これより先は打ち払ひつつ進まむ (打ち払いつつ 打ちこわしつつ) これより先は打ち払ひつつ進まむ (打ち払いつつ 打ちこわしつつ) 吾を恐るるものよ 吾が名を 呼びたまへ (吾は時を遡るものなる 邪(よこしま)打ち払ふものなり) 吾を恐るるものよ 吾が名を 呼びたまへ (吾こそは守護者なる のちの世の 守り人なるぞ) 吾は なすばかりなり 吾が なすべきことを 吾は なすばかりなり 吾が なすべきことを