どうして、私はいつの間に 君の声を忘れたの 熱は疾うに奪われた季節が 遠い夏のフリをしている 消したい古い景色が一つ 長い影にさよならなんだ そっと隠した表情が どうか君に届きますように 何かを夏に忘れた気がして 秋風が追い抜いて 何かを夏に忘れた気がして もう戻れないの 君の零した言葉の数だけ 欲しいの 下がらない温度を どうしたって、戻れない 遠い夏が掠めるから 風は色褪せぬ様に、景色を飾って 思い出す煩い季節と後悔 夕陽が急いでいる ずっと言葉を詰まらせたまま 夜が徐々に長くなる 私の今にも乾きそうな想いが どうか声になりませんように 何かを夏に忘れた気がして 秋風が追い抜いて 何かを夏に忘れた気がして 何を急いでいるの? 君の歩いた夏の速さだけ いたいよ まだ、日は長いけど どうしたって、待ち切れないの また来る、次の夏が 歌は色褪せぬ様に、もう乾かぬ様に さよならの数だけ、詰まる言葉を 影に叫んでいる 君の流した涙の数だけ いたいよ 言葉にできぬほど どうやって歩けば良いの 君と、君と 君と零した言葉の数だけ 欲しいの 下らない温度を どうしたって、忘れはしない 夏の幕が時期に降りるから 君が色褪せぬ様に、もう乾かぬ様に 飽きる程、長すぎた夏の間を 二人歩いていた