冬の訪れは 葉が散ればすぐに 僕は呼吸する 白い息を吐き出す 身を隠すように 歩いてる街の空を 落ちていく 欠片を見ていた 冬が降りてきて 街を染めていく 音が遠くなる ひどく冷たい季節 歩く足跡も 嘘をつく今日も すべて覆うように 隠していく 手のひらにのせて 溶けて消える一粒も ポケットの中で 探している指先も 雪が降って街にだって あなたの言葉も 僕にとって泡になって 溶けた魔法みたい 雪よ降って冬に舞って 夜が終わるまで 手のひらから暖めてほしい 冬になって街にだって 隠した気持ちも 誰にだって会いたくって 変わらずにいるから 雪よ降って冬に舞って 恋が終わるまで すべてを覆い隠してほしい 冬が過ぎていき 春を待ち侘びた 僕は呼吸する 淡い夢を見ている 誰かの足跡 重ねて歩いた 今日を隠すように 身をかがめて 空の向こうから 明日の彼方まで 僕がいる場所を 染めていく世界ごと 遠く離れても 記憶はたしかに 僕を繋いでる 足跡が続いてる 雪が降って街にだって たしかな言葉が ここにあって宙に舞って 僕をつつんでいる 雪よ降って冬に舞って 寒さも忘れて 立ちすくんだ世界が綺麗で 冬になって街にだって 溶かした心が 永久になって愛になって 変わらずにいるから 雪よ降って冬に舞って 恋が終わるまで すべてを覆い隠してほしい