バイバイしてるみたい木の葉の中を ぎこちない足取り残す 君を優しくあやしてくれるのは 決まって暗闇だけ 夢うつつ 覚めないまま両極端朝日を浴びて 新聞広げて歩くスタイルにも どうにもできない 哀愁顔に映る 揺らめく世界は 妖しい迷路のよう 憂鬱な明かり 閉ざすあの扉 恋しい気持ちが募る 暗い影 暗い部屋 懐かしい 夜が来るのを待ち焦がれて 休む街並みの中 また 別の声が間近に聞こえる ひとつになれない ダブル・ヘッド・マン そう演じてみたのが間違いだった 子供の頃の当たり役 ほら赤い布巻く女の子待って ベッドの中で息を呑む 口の大きい灰色狼 よくある風景 よくあるセリフ ただ一つ ちょっと違ってた 君はほんとに腹ペコだった 夜が来るのを待ち焦がれて 通りをひとり待ち伏せして やがて時が間近に感じる ひとつになれない ダブル・ヘッド・マン ほら眩しい光の道 それはきっと 血の味を消してくれる 心の隙間を埋めてくれるかも? そっと考え 君はナイフを取る もう二つの頭には うんざり疲れ果てていた 夜が来るのを待ち焦がれて ナイフを胸に押し当てると やがて影はひとつに合わさる やさしく眠る ダブル・ヘッド・マン 遠く 遠く どこまでも つきまとう影 怯えながら 今日もまた 現れる ダブル・ヘッド・マン