合図の号砲に 高まる鼓動 人波に押されて 海まで来た 小さな女の子 赤い浴衣で カランコロンと歩く 海岸通り うちわの踊る屋台に 甘いりんご飴の香り あの防波堤の向こうに覗く 光の夢を見させて 花火が夜空 キラキラ咲いて 舞い落ちてくる つないだ手の中 今だけは⋯ オレンジの夕陽が 波に溶けてく 静かな夜は 海を染めてく 「もう急がないと間に合わないよ」 手を取り駆け出した 人混みの中 去年見つけたこの場所 狭くてちょっと怖いけど 嫌なことなんか全部 忘れられる 今夜だけは 花火が夜空 キラキラ咲いて 舞い落ちてくる 時間を忘れて 今だけは⋯ 花火が揺れる 波間に映る 赤い花びら つないだ手の中 今だけは このまま 花火が夜空 キラキラ咲いて 照らされる頬 時間を忘れて 今だけは⋯
