冷たい風が頬を撫でた 通り過ぎた雨が花びらを散らした 今灰色の空はキャンバス 予告もなく色付いた 香る花の名前も知らず さよならを投げつけた 風が色を変えた頃 繋いだ手も汚れた靴もいらないよ 隠した傷痕少し痛むけれど 今は振り返らないで どこまで進んでいこうか ふたりはぐれたそのままで 瘡蓋だらけのアルバムなんか 捨てたいよ とりあえず今は 止まれそうにないんだ 涙も季節のせいにした 振り返れば野暮なアイデア 不揃いでも輝いてた 今もずっと変わらないよな 呟いてそっと踏み出した きっと答えは要らないね 繋いだ手も汚れた靴も消えないよ 隠した傷痕が色を無くした頃 遠く振り返ったなら どこかで笑っていて 風が色を変えていたって 変わらないものばっかり詰め込んで 飛び出すよ とりあえず今も 止まれそうにないんだ 不慣れな明日と手を繋ぐ どこかで花が色づく頃に 涙も季節のせいにして