今年すら 季節は巡り 太陽は 上まで行かず 夕暮れも 世界は紅く 白い雪 針葉樹の葉 天まで登れ 我らの祈りよ 来年もまた 無事で在らんことを 雷鳥の谷 孤独を生きる だが孤独なのは 一人ではない 生きていれば 皆孤独なのだ 誰かの想いが 誰かを助ける 神の使い 現れになり 言伝を 伝えにきたのだ 「次の年も 厳しい年だ」 「我の子ら 強く生きよ」 明日の空 雪は降らない 積もりしは 命の重み 雷鳥の谷 孤独を生きる だが孤独なのは 一人ではない 生きていれば 皆孤独なのだ 誰かの想いが 誰かを助ける