西陽の強い古いアパート 角部屋の四畳半 僕達のお城 みかんの箱をテーブルにして ひと切れの食パンを 分けあったね 貪乏だったけれど いつも夢を見てた 二人で暮らすだけで 楽しかった アー 悲しいくらい透き通っていた 窓の下流れてる 雪どけ川 <♪> 道に咲いてたタンポポの花 牛乳の空き瓶に 飾ったよね 君の二十一歳の 誕生日の夜に 三面記事に載って 死のうと泣いた アー 生きてくことに不器用すぎた 青春がもどかしい 雪どけ川 この真赤なクレヨンで しあわせ描けても 二人の胸の奥は 白紙だった アー 瞳をそっと閉じてみるたび 思い出のその下に 雪どけ川