黄昏が爪先に絡みつく もう、つむじが隠れる頃にはふたり 一度はなればなれ 言葉を微笑みにすり変えても そう、後ろ髪を引くのは冷えた風 言い出せないから 今はまだ 恐るべき真実よ眠れ かつて少年時代の長い長い日々よ チクタク時計の針は加速してく ひとつになれはしない それぞれがあるから だからこそ求め合う 愛し合える どうしたら伝わるだろう 考えるよ 体より近くで 守るべき現実を守り抜くよ 時間も巻き込んで 息吹く水面へと滑り出す浮き草 ほら、同じようで違う根を下ろす 黄昏が爪先に絡みつく もう、つむじが隠れる頃にはひとりきり