飛べる鳥は 自由をもてあます 感覚を頼り 隙も見せない 大空からも 照準合わせ 狙い打つのは 生きてゆく為 「無限など在って無いものだ」と 分かっていながらも飛躍をやめないのは それだけを運命に生まれ来た 野生の性を背負い今日も羽ばたくの 飛べぬ鳥は 鳴く事で何想う 羽根広げて 受を乞うてる 鳥籠と餌 安住の場所 飼いならされる 喜びもある 「翼など初めから無くとも」と 想い巡らせる間もなく 過ぎる刹那 鳴く事で声でうたう事で 自らだけの世界創り上げゆくの 飛び疲れて 鳴き疲れて夕刻 太陽はまた沈みゆく