深夜バスは混んでて なんとなく座った 君と二人席 ガラスが曇ってる 寝ちゃっていいよ 僕なら 最寄りは君の先 ちゃんと起こすから 疲れてるでしょ? 堪えるような凍えるような ほろい君の顔 僕は昼間見ました その訳を聞ける仲でもないけど 焼き付いて消えない 眠ってる君の横で 目覚めてく気持ちは いつから降り積もってたんだろうな あどけない君の頬が マフラーと揺れてる なんだか目を逸らしたよ ああ 雪がちらついてる こうやってくっついてても 不自然じゃないのは お互いにコートで着ぶくれしてる 今だけ 堪えるようで凍えるように 君が言いかけた 言葉はね なんだったの 僕はまだ考えてる つっかえて消せない 眠ってる君の横で うずいてる気持ちは 冷えてる体を忘れさせてゆくよ 君はいつも大人だけど たまに揺らぐ日には 揺れるまま そのまま ああ 寄りかかってもいいのに 君がバス降りる頃 雪はもう止んでた 少しだけ微笑んで手を振って 僕は一人まだなんだか 風邪をひいたように ボンヤリと決めたんです 明日君を笑わせよう