風の中の君は 青い森の夏の駅で あの日 別れ告げたベンチ 腰をかけて待っていた 都会で探した夢は 飾りだけが 重くて 四角い空を見上げて いつもついた ため息 僕は君の街へ帰りたくて 荷物まとめて飛び乗った 列車 走る窓の外に 山の斜面 揺れる陽射し 3つ 橋を通り越して 懐かしさに ホッとした きれいな黄昏だけが 自慢だった この街 だけど都会になかった 地平線が 見えるよ 夢はいつも とても近い場所に あるってことに 気づいたよ だから… 風の中の君へ 何も理由を知らせないで 列車 降りる時刻だけを 手紙にして送ったよ 風の中の君は まるで何も変わらないで 照れたように 瞳伏せて “お帰り”って つぶやいた つぶやいた “お帰り…”