茜にそまる西の空に 家路をいそぐ はぐれ鳥 今宵、まちは秋祭り たそがれに胸騒ぎ 夜店のならぶ参道に なつかしい顔ちらほら、ら いつのまにか探してる 誰かさんの面影 遠くにひびく鐘の音に「ただいま」とつぶやけば あのひと どうしているのかな 声をききたいな 見上げる空には おつきさま 君のいない里にも 季節はめぐり 時は流れ たまには、ぶらり おかえりよ 町のにぎわいに手をふって 内緒の小径そろ、そぞろ ほほに涼風 憧れ 思い出と待ち合わせ 境内見おろす丘の上 すすきの原からよせる波 鈴虫のうたに耳すまし そっとまぶたを閉じる ひとりにひとつのゆめ抱いて つないだ指先の ぬくもり 今でも忘れずに 覚えているかしら 見上げる空には おつきさま 君のいない里にも 季節はめぐり 時は流れ たまには、ぶらり おかえりよ