幸せとは 分かち合えるもの 悲しみは 分け合うもの 雨なら 傘になって 晴れたら 影をつくって いつだって 守ってくれた 今日の この空は 遠い 遠い 過去からの 届けもの 今日の この星は 遠く 遠く 未来への 贈りもの 太陽も 月も 誰ひとり残さず ちゃんと 照らすように 同じ瞬間を 生きる わたしたちに 何ができるだろう 風の記憶に 教えてもらった 懐かしい あの歌が 誰かが眠りにつくころ 耳元で ささやくように 背伸びをした れんげ草 羽を揺らす マルハナバチ 理由も知らず そこに落ちて いつの日にか 還るなら 手のひらいっぱい もらった優しさを わたしは誰にあげよう 遠い 街の 霞んだ 空が 今 泣いているなら 夜には願いを 朝には光を すべてが満ちるように あの子が眠りにつく頃 耳元で囁くように 耳元で囁くように