〈♪〉 風さそう木陰に 俯せて泣いてる 見も知らぬ私を 私が見ていた 逝く人の調べを 奏でるギターラ 来ぬ人の嘆きに 星は落ちて 行かないで、 どんなに叫んでも オレンジの花びら 静かに揺れるだけ やわらかな額に残された 手のひらの記憶遥か とこしえのさよならつま弾く 〈♪〉 優しい手にすがる子供の心を 燃えさかる車輪は 振り払い進む 逝く人の嘆きを 奏でてギターラ 胸の糸激しく掻き鳴らして 哀しみに染まらない白さで オレンジの花びら 揺れてた夏の影に やわらかな額を失くしても 赤く染めた砂遥か越えて行く さよならのリズム 思い出を焼き尽くして 進む大地に 懐かしく芽吹いて行く ものがあるの 〈♪〉 暁の車を見送って オレンジの花びら 揺れてる今も何処か いつか見た安らかな夜明けを もう一度手にするまで 消さないで灯火 車輪は廻るよ