咲いた 咲いた 何が咲いた 極彩の 真夜中に 何が咲いた 夜に光る 錦の鳥 月の輪を越えて 東風を起こせ 夢と現の中で 眠れぬ君を乗せて 闇に羽ばたく鳥は 光の粒を散らす 目をつむって 目をつむって (まだだよ まだだよ) 耳すませて 耳すませて (まだだよ まだだよ) 目を開いて 目を開いて 手を広げて 手を広げて 夜を越えて 朝の手前 夢の岸へ 君を乗せて 触れる 滑やかな羽根 絹糸のように纏い 夜に目覚める鳥は 嘘も真も持たぬ 思い出して 思い出して (まだだよ まだだよ) 手を伸ばして 手を伸ばして (まだだよ まだだよ) 目を開いて 目を開いて 手を広げて 手を広げて 夜を越えて 朝の手前 夢の岸へ 君を乗せて