信号が赤から青に変わっても あたしはまだ動けないまま 赤や黄色に色付く木々を ただぼんやり眺めていた 不意に感じた秋の匂いに キミの首筋を思い出して 胸がぎゅっとなるから 秋はキライ。キミが好き。 青空が雲を呼んできて 洗濯物を濡らしてゆく 突然の雨でもキミは笑って あたしの肩を抱き寄せてくれたね 不意に離れた手と手が今も 宙を彷徨って探しているの キミを連れて行ったから 秋はキライ。キミに会いたい。 鮮やかに揺れる葉の向こう側 あの日の2人は笑ってて この葉が枯れる頃には あたしはひとり 不意に感じた秋の匂いに キミの首筋を思い出して 胸がぎゅっとなるから 秋はキライ。キミはいない。 この先、あたし、前を向いて 新しい季節を何度迎えても キミの好きなキンモクセイ 香るたびにキミを想うの だけどやっぱり 秋はキライ。