白いクーペが黄昏の オレンジ色に 溶けてくわ 逆光線の暗い横顔 無理に微笑む 優しいひと 笑っていても わたしはわかるの あなたの胸の悲しみが いいのよ いいの 泣けば いいじゃない かわりに私が運転するわ 第三京浜 多摩川を 越えて行くのよ 風のように こうして二人は禁断の愛の渦の中へ 飛び込む覚悟決めたの 白いクーペがやるせない 水銀灯に溶けてくわ 強気なあなたの無邪気な寝顔 いろいろあって疲れてたのね 眠っていても わたしはわかるの あなたの胸の苦しみが いいのよ いいの 終わった事じゃない かわりに私が力になるわ 第三京浜 東京が遠ざかって行く やがてブルーライト こうして二人は禁断の愛の海の底へ 堕ちてく覚悟決めたの 白いクーペがトンネルの オレンジ色に溶けてくわ あなたは目覚めて時計を覗く その目が充血 しているわ 笑っていても わたしはわかるの あなたの胸の悲しみが いいのよ いいの 何も云わないで かわりに私が歌ってあげるわ 第三京浜 過ぎた時 胸のつかえも 消えてくわ こうして二人は禁断の愛の渦の中へ 飛び込む覚悟決めたの 飛び込む覚悟決めたの 何があっても泣かないわ