軋む音の奏でに耐え切れず 距離を作るわたしを 許さないでいい あなたのやり方でいい 膨れ上がる上辺だけの嘘で 誇り庇うあなたと 分かっている 今はそのままで悪戯に生きて 何を葬り 手にして 残せる わたしの腕が もう少しだけ長く すべてを包めたなら 不安を焦りを痼りを取り去る 魔法を掛けて あげる事も出来た 遠くへ翔び発つ 新しく開いた扉へ あなたは出ていく 眩い季節の中へ <♪> 揺るぎのない まっすぐな視線で 獲物を待つ鋭いあなたの姿を わたしは目指して 追いかけたけれど 枝に岐れた旅路の向こうで 沈んだ心 繕いながら笑う あなたの痩せた頬に 戸惑い 眸を逸らして置いてく 諦めてしまったのは わたしだった いくつの出会いを さよならで 塗り替えるのだろう 小さく頷く わたしはただ無力で <♪> 遠くへ翔び発つ 新しく開いた扉へ 別れの痛みを 輝く宝石へと変えて ふたりが重ねた日々を 失くさないでいて あなたが消えてく 眩い季節の中へ 軌跡を描くために