朝露(あさつゆ)が萌え立つ 羽衣のような曙 山並みを突き抜け 一筋を照らす光よ 夢幻 神の御元 登りし御霊に 出ずる日 朝靄(あさもや)を散らせる 大いなる聖(ひじり)の力 朱色に染まれし 永久の暦よ 朱色に染まれし 古都の甍よ 追う魔が時になりて 人の世が入れぬ道は 朱に紅々燃ゆる 松明(たいまつ)が足下照らす まほろばの里 沈む夕日 明日も無事にと 歌う宵 一夜一夜 人は 希望の命(みこと)を夢見る 朱色に染まれし 人の心よ 朱色に染まれし 愛の炎よ 朱色に染まれし 永久の暦よ 朱色に染まれし 古都の甍よ 朱色に染まれし 人の心よ 朱色に染まれし 愛の炎よ 朝霧(あさぎり)が漂う また新たなる一日よ