波の上を 波の上を 滑る 波の上を 波の上を 波の上を いつかの波の上を あなたともういちど…… コバルトブルーの洪水にさらわれた 季節 ひらいた波の花 くだく 痛みの牙はJAWS 甘い血の香が呼んだ 怒りのアプローズ まるで大きな台風 叫び声が重なる 数限りなく 祈りめいたverse 欠いた叙情の結末 未然の問いをのせて漂流 まるでエンデュアランス 昨日の無垢な不能に また 涙を流す ひとみであなたを探す 波の上を 波の上を 滑る 波の上を 波の上を 波の上を いつかの波の上を あなたともういちど…… ねむりそうな目尻をつたう 水のやさしさを疑うような つめたく白い指と 冗談 まじり ありし日にあてた手紙を 読み上げるような feeling で 今から 風になれたらいいのにな さらば もういかなきゃならないな 身勝手な面影を季節におぼえ 波の上 波の上を滑ってゆく あなたともういちどだけ そんな 夢想ばかりがわたしを駆動している つまり いくつか過ぎた別れや いずれ来る別れを やわなニヒリズムで 誤魔化したつもりでいて 痙攣しつづける左のまぶた 嘘はつけないね どうせ この場所にはいられないだろうしな 振り返らずに どこか遠く飛んでいけたなら 波の上を 波の上を 滑る 波の上を 波の上を 波の上を いつかの波の上を あなたともういちど……