Track byTansa
休み時間 カバンを漁る 探し物は特にないけど やり過ごすひとつの手段です 小説を開き ページをめくる 何も頭には入ってこないけど 望んで一人でいるふりをして 時間が過ぎるのを待っている 賑やかな教室の中 静かに席に座る私 そんな私の頭の中 誰にも聞こえない嗚咽が響く 窓の外 空は青く澄んで 眩しくて痛いな チャイムを嫌うように ゆっくりと進む時計の針