楽しいや悲しいが ごっちゃにされた 僕らの棲家 遠くで聞こえる銃声も 指1本で消えてった 情報と通信の網の中で いがみ合う僕ら 平和な朝は続かない 願いは届かぬままだった 街は知らんふりして 変わる世界眺めていた 空っ風が肌をさす 心はとっくのとうに冷え切った 何者にもなれぬ者の声 訪れる虚しさと それらを埋める汚い快感に また溺れて 染まり切った思想を背負って 闇雲に振り回す 卑しくて崩れかけた 社会の縮図のようだ 誰もいない会場で 一人言葉のカケラで傷をつけた 指の先震えている あやしい薄い光に怯えた 秒針の音も聞こえないで 訪れる虚しさは 静かに心を蝕んでいった 気付けない 白なくせ黒をさせ 荒んだ正義を翳した僕ら まだ何者にもなれぬままで 訪れる虚しさと それらを埋める汚い快感に また溺れて