塀に足を掛け 一階の屋根に 上る 二階の手すり 掴み 窓を開ける 振り向いた 君は 微笑む 大音量の ニナハーゲン ポカポカ チキンライス 小児喘息だった 壁紙も家具も シンプル 羽田の空気が 合わない 声震わせ 呟く その昔 GHQが 来る前 入江で 船で 暮らす 集落があった そんな空気の中 君は 階段を 歩く カフェに 入り テキスト 広げる 英語は 音読 辞書に マーカー 路地裏 外国人が まくし立て 目を合わせ 分からないよと 頭だけ 見上げた 夜のベンチ 目鼻が 分からないほど 近づける 草むらに 酔っ払いの 浮浪者 騒音の クレーム 喚き散らす 羽田には 壊せない 鳥居がある 神でもない 僕と君は 今日も 元気の 空回り 小物入れに ビーンズゼリー のような カプセル 沢山 ママは 薬剤師 微笑む これ効くよと おすそ分け 一息つくと 漫画広げてる その隙に ギター練習 いきなり じゃれて来る 不機嫌に 表へ 飛び出す 街の街灯の 有線 流行りの 唄が 流れ ネオンと 人影が 点滅のまま 君と 踊り出す 踊り出す
