包囲セヨ 包囲セヨ 始まっちゃいない まだ息はしてるんだろ あの熱が 何回と難解な選択肢の果て 何億と何万の自分殺めた 刺す暑さの窓際 夢見る少年 僕を恨みがましい目で見ていた 汗ばむ陽気も 鬱陶しいだけだなんて サムい人生 いつからだ? 夏の教室の隅っこに 置き去りにしてった僕が 苦しいって言うんだ 今包囲セヨ 包囲セヨ まだ息があるって言うんなら ただ信じたい 刺すように 春を喰らう 夏の陽射しも 気付かないほど あの日 君は夢中で 野放図な未来図に希望ばっかの わがままなヒーローは どこへ行った? 滴る汗すら 邪魔くさいだけだなんて サムい思考は いつからだ? 夏の教室の隅っこで 苦しいってわめく僕を 見ないふりで あの時死んだ僕の見た 未来を踏み躙り 今息をしてる 亡霊の 胸を打つ 冷めた太陽 長い永い白昼夢だった まだ子供でも良い 夏の教室の隅っこに 置き去りにしてった僕に ごめんね、って ただ 今抉じ開けて 抉じ開けて 照り付ける陽の下へと 連れ出すから ずっとそこに居たんだ 気付かないふりして お待たせ やっと、また会えたね