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八月/Thermidor

Track by情緒16号

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  • 2023.08.03
  • 5:36
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歌詞

冷房に当たりすぎてはいけないよ 馬鹿な大人になってしまうから 窓を開けて日々を喰む 甘ったるいような風が吹く 終電の通り過ぎる音がして 寸刻淡い夢を見る 室外機の回らない夜を 熱帯夜と呼べばいいさ 冷房に当たりすぎてはいけないよ 馬鹿な大人になってしまうから 時折止む蝉時雨 甘ったるいような息を吐く 風前の灯に寄り添って あの子のことを考える ほのかに香るオイルを燃やしては しばらくまた熄えないわ きっと茹だる生活に あの子も嫌気が差すはずさ そしたら涼しくなるのを待ってから ベランダで線香花火を 生かしてやろう 煌びやかな轟音が心地良くて イアホンの中までもが夏の様相 銀色に光る月を見ていると あの子を揺れるあの子のことを 思い出してしまうのだ 冷房に当たりすぎてはいけないよ 馬鹿な大人になってしまうから ベランダに溜まるシケモクも つまりはあの子の魔法のせいさ 引き金は徐々に路傍の灰に なるわけもなく鈍色を放って 撃ち抜かれた脳髄も 生憎冷房を浴びて 蕩けてしまっている 煌びやかな轟音が心地良くて イアホンの中までもが夏の様相 銀色に光る月を見ていると あの子を揺れるあの子のことを 思い出してしまうのだ このまま冷房の効いた緩い絶望を 魔法の呪文さながら繰り返す。 銀色の月に向けた銃口が 鈍色になってあの子を撃ち抜く。 線香花火と増えたシケモクが 背景になったベランダで、 室外機の放つ轟音が恋情のようで 八月を穿つ。

4曲 | 2023

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