春風が頬をなでるたび あの日の声が聞こえてくる 「また明日ね」って 何気なく手を振った帰り道 体育祭のフォークダンス 君の手に触れた瞬間 ふいに視線をそらしてしまった もしも あの時 笑えていたら… パラレルワールドのどこかでは 君の隣に僕がいるのかな 「次の休みは何しようか」 何も気にせず笑ってる? 夕焼けに伸びる影をなぞる もう少しだけ近づいたら 何かが変わっていたのかな そんなことばかり考えてる 夏祭りの帰り道 揺れるオビをそっと押さえながら 少し後ろを急ぐ私 言えなかった「似合ってるね」 パラレルワールドのどこかでは 君が私を選んでくれたかな 映画館でポップコーンを分け合い 同じタイミングで笑ってる? 数え切れない選択で 巡り合えた この世界で 君を好きになれてよかった パラレルワールドのどこかでは 「またね」なんて言わなくていい 電車の窓越し 手を振るたびに 君の名前を呼んでいるのかな パラレルワールドの君と私 些細なことで喧嘩するのかな 同じ事で喜ぶのかな