10月の少し肌寒い夜 ふわりと香った金木犀 僕はこの季節が嫌いだ 嫌いだ 君は僕の腕をすり抜けて消えた むせ返るような 甘い香りだけを残して 忘れられたら楽になれるのに どうしても君の香りが 離れない 離れない かすむ視界の中で眩しいほどの橙が チラついて 離れない 土砂降りの少し憂鬱な夜 窓からは雨とぺトリコール 僕はこの季節が嫌いだ 嫌いだ 君は雨の中でずっと泣いていた 全く 泣きたいのはこっちだよ 忘れられたら楽になれるのに どうしても君の香りが 離れない 離れない かすむ視界の中で眩しいほどの橙が チラついて 離れない 忘れられたら楽になれるのに どうしても僕の心が 離さない 忘れさせてくれない 忘れられたら楽になれるのに どうしても君の香りが 離れない 離れない かすむ視界の中で眩しいほどの橙が チラついて 離れない