夕暮れと冷たくなった風が 晩夏を知らせる手紙のように 素肌を伝って届く頃にもなって あの夏の花火に想いを寄せ 今頃誰かと何て考えて 無駄に過ごして朝が来る日々 君の言葉は花開く音に消されて 無邪気な顔と光る夜空を残した 聞き返しもせず心臓の音のように 打ち上がる 花はとっくに消えているのに ※夏の夜風に包まれた肌 触れ合う指と指で 言葉なく分かり合えたなら 今も夏の夜明けに囚われたまま 淡い景色の中に君はもう 映らないだろう 筋書き通りに出会いと別れを繰り 返す ありふれた言葉も今は聞きたくない 夜空見上げれば星が綺麗に輝いて 巡る時 季節変わらずやって来るのに 夏の夜風に包まれた肌 触れ合う指と指で 言葉なく分かり合えただろ 夏の夜風に包まれた肌 触れ合う指と指で 言葉なく分かり合えたなら 今も夏の夜明けに囚われたまま モノクロの景色達 打ち上がる花火と共に 鮮やかになって 空は輝いた まってくれない時間の中に 変わって行くことを恐れずに 黙って季節は巡る