夏が始まった あのときのように 不意に 想い出の店がなくなる まだ出会ってすぐなのに 初めて出かけたあの店 約束の場所で待ち合わせ 陽射しが君の肌を照らしていた 大事なときに雨が降る 二人 同じだと話して笑った こんな青空 不思議 夏が始まった あのときのように 不意に なのに とつぜんのどしゃ降り 歩道で跳ねる大粒 あたりが淡くかすむほど 店に駆けこんで雨宿り 長くて黒い髪を濡らしていた 嘘のように雨がやむ 二人 顔を見合わせて笑った また晴れてきて 不思議 夏は過ぎていく あの雨のように 不意に 二人の時間は まるであの日の雨 短かったけど 忘れられない 夏が始まった あのときのように 不意に 夏は過ぎていく あの雨のように 不意に