僕らを消した街灯に思い馳せた 日曜日 あいつが鳴らしたコード 進行はいつも決まっていて 現実逃避した時に会いに 来るあの子は 惜春通りでお花が咲くのを 待ってた。 嫌になるくらい見慣れた顔 あいつはまた両手に酒、たばこ。 いつもなら 気にもならないことだけが 僕の脳を支配する。 退屈だ。って世界は何も 知らない癖に知った気になって。 僕らがここに花を咲かせてやる。 何にも生みやしないんだって。 このままこんなこと 続けていたって。 週末は誇らしげな顔して僕らを 覆い隠す。 失って過ぎ去った何度目かの日曜日 明日になれば何か起こるっていつも 思ってた。 揺蕩う夢の淵から顔を 見せるあの子は 満月の夜にお花を託してきた。 退屈だった世界を僕は 知らない癖に知った気になって。 僕らはここに花を植えに来たんだ。 何にも意味が無くなったって、 振り返ることすら難しくなっても。 蒼い火の導火線を辿って。 退屈になった世界で僕は 知らないってことを知ったんだ。 僕らの植えた花はとっくに枯れた。 なんだか哀しいことだなって 思ってみたけれど涙は出ないし。 白茶けた壁に背を凭れて。 退屈になった世界が 僕に終末の報せを響かせて。 僕らもすぐに花と共に散るんだ。 空っぽのコップに水を注ぎ、 咲き誇れと願い宙に投げたんだ。 幻は時と共に捨てて、 僕らを大人にした。