少し前の記憶と静かな時は 珈琲をのむたびにうすれていくよ 三条通りの映画館 あの日は何を見たかな やすらぎの道送ってくれた気持ち うれしかったよ 何か忘れ何かをまた思いだし 次の日がくるのかな はじまること、おわることは どちらが先なの見送る人よ 東のまちから見た若草の山に 季節さえ感じなくてさみしくなった ほこれるものもなくて 君をかばえない せめてあくびが うつる距離にいさせて 同じじゃないことは 不安でもあるよね 君もそうなの? うきみ堂へ行こうベンチにすわろう つきあうから 何か忘れ何かをまた思いだし 次の日がくるのかな つかれるのはムリしてなお いつわる心なの忘れないで なにもないな なにもないね 芝生風と砂利道ゆく人 背のびすればゆがんだ空 空気の底にひしめくひとなみ 何か忘れ何かまた思いだし 次の日がくるのかな はじまること、おわることは どちらが先なの見送る人よ