海岸線を辿る電車から 君がバイトする店が見えた 砂汚れの 二階のテラスで ふたり出逢った 最初の夏 この胸に 打ち寄せる あの日の君の眩しさだけ探してる もう一度 望んでも 二度とないあの季節から 届く潮風の中で 夏へと向かう 渋滞の道で 君の自転車が 追い越していく 悪戯っぽく投げキスをくれた ふたり出会った 最後の夏 永遠の一瞬を 心のフィルムに焼き付けて過ぎ去った 戻せない 思い出と あの日の笑顔 風に乗せ 君は夏の彼方へと 青空の眩しさを 恋と呼ぶほど若くはないけれど もう一度 望んでも 二度とないあの季節から 届く潮風の中で