もういい大人だから 運命とか信じてはいないよ むしろぜんぶあたしが決めてきた 答えの現場 換気扇の下でちぢこまって 煙草を吸うきみを 思い出したいから しばらく吸い殻は捨てない 一緒に観たいって言った映画を 先に観られてたショックも こんなときなんて言えばいいか 分からない思考回路も 好きになってしまって 色々と分かってしまった 「静粛に。」 感受性なんて殺しちゃったらいいよ あたしの名前を呼ぶ声が 一年後、二年後どこにいんのかな きみとこうして生きること ご飯食べたりおしゃべりすること 真っ昼間に手つないで 恋人の顔をしてみたり あたりまえじゃないきみとあたしが 23区のすみっこで今日もひそやかに もういい大人だけど 時間だけじゃもやもやは消せない きみと誰かの歴史だって 越えることはできないや バレたくない過去を お互い何個も持っているでしょ? ふたりとも 想像以上に気が多いくずなんだ 忘れ物したように帰り際、 唇を合わせた うんとやさしく きみとこうして逃げること シャツの匂いをくんくん嗅ぐこと 肌をこすりあったり どこにもない場所求めたり みんなが知らないきみとあたしが 23区のすみっこで今日も たからかに きみとこうして生きること ご飯食べたりおしゃべりすること 真っ昼間に手つないで 恋人の顔をしてみたり あたりまえじゃないきみとあたしが 23区のすみっこで今日もひそやかに きみをこれ以上好きになっても ただただ苦しくなるだけなら 冗談で言われたけど 一緒にこの世から消えたい みんなが知らないきみのあたしが 23区のすみっこで今日もたからかに 23区のすみっこで今日も