淡い夢は ヴァニラの空に 攫われて 世界を照らす 光にかわってしまった 砕けた破片ならば 一つ一つ戻せるのに 少しずつ消えてゆくなら すくい上げる手はなくて 諦めたのは 何もかも全て あっけなく奪われて失って 花が咲いて 枯れるまでの事 何事もなかったようになれ 何も出来ず 吸い込んでく 空 眺めるだけ 戻す術は 使い果てた故 枯れ落ちる 当たり前の日常を 一つ一つやり過ごすだけ 手を伸ばして 届くものならば 引きちぎれるほど 手を伸ばして 目をこらして 見えるものならば つぶれるほど 目を見開いて 彩る夢は急に 跡形無く白に 何度も重ねても あの色が出るはずもなく 諦めたのは 何もかも全て あっけなく奪われて失って 花が咲いて 枯れるまでの事 何事もなかったようになれ