隙間ない 黒き空 重くのしかかる曇天に 止まない風と雨 山は鳴り 河は暴れ 息をもつかせぬ空振に 煌めく稲光 轟けば遙か永遠まで 朽ち果てりゃ夢に同じ 刻を超えて石と刻め この声を 逆巻いては雨と散って 削りあっては雹(ひょう)と砕け 彷徨う者たちよ 鳴り響けば木々を燃やし 瞬く間に紫電一閃 闇夜に解き放て ワ レ ハ カ ミ ナ リ 欲深い ヒトの性は 終わることのない積み木地獄 積み上げては崩れ 気がつけば 月も朧ろ 歩く道さえも前後不覚 足跡さえ消える 流されて諸行無常なら 果てるまで恥をさらせ 腹くくって石と刻め この声を 逆巻いては雨と散って 削りあっては雹(ひょう)と砕け 彷徨う者たちよ 鳴り響けば木々を燃やし 瞬く間に紫電一閃 闇夜に解き放て ワ レ ハ カ ミ ナ リ