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memoirs

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  • 2019.09.01
  • 4:34
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歌詞

病的な白い明かりだけが 煌々と部屋を照らす 堆く積もる灰とジュースの缶 埋もれる部屋と心 僕は一人でここにいて これを書いている 伝えたいわけじゃない ただ辛いから 最初の話をしよう あれはそう 萌えた芽が花開き 鶯が鳴き始める頃だった 僕らはまだ幼くて 歩き始めたばかりの道に 見ていたのは 希望という美しくて 今思えば残酷な光だけだった 出会った僕らは これでもかってくらい 夢について話して 恰もそれがもう 定められた運命かのように 至極当然に 叶うはずの願いと その形を見せびらかし合ったね それを笑う人なんて どこにもいなかった 話し疲れて お酒も元気も空っぽで だけどそれでもこの上ないくらい 満たされていたのは 一人じゃないって そう思えたからなのかな 3時間も眠ればゼンマイは全開で 擦り切れるまで忙しなく どこまでも行けたんだ そうやって作り上げた景色に 目一杯感動したりして 間違ってなかったって ファインダーにピースしたよね そりゃ失敗することもあったから 嬉しかったわけで 有り余る床に泣きながら 伏せたこともあったわけで そういうもう数え切れなくなった 思い出たちを僕らは いつの間にか 随分積み上げてきたんだなぁと 星が降りそうな夜に 煙と息を混ぜながら笑ったんだ それから駅までの少し長い坂道を ゆっくりと歩く僕にきみは 負けんなよって小さな声で呟いた 負けんなよって少し寂しそうな顔で どうしてきみは いなくなってしまったの どうしてきみは 僕をおいていってしまうの どうして約束は果たされないの どうして どうして どうして 希望が苦悩となって重く圧し掛かり 理由が義務となって強く責め立てる そんなこと始めから 僕たちはわかっていたじゃないか そんなこといつからか 受け入れていたじゃないか それでも歌ってこれたのは 確かにきみがそこにいたからで きみだけにしか歌えない唄を きみが歌っていたからで それはきみだって 同じだったんじゃなかったの 同じだったって そう 信じさせてほしいよ いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも あの最初の一音を でっかく鳴らした瞬間に 酔いしれていちゃダメなのかな いっせーのせで 無敵になれる僕たちは その実こんなにも脆く儚く か弱いだなんて 笑えてくるよ 笑うしかない 胸倉掴んで 喚き散らす僕と零れる涙を 抑えることの出来ないきみ その口からごめんねなんて言葉 一番聞きたくなかったのに それだけは聞きたくなかったのに 病的な白い明かりだけが 煌々と部屋を照らす 堆く積もる灰とジュースの缶 埋もれる部屋と心 僕は一人でここにいて これを書いている 伝えたいわけじゃない ただ辛いから

4曲 | 2019

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