焦燥の所以 五月雨に御託を並べた故の迷い 後顧の憂い 朱に染めた刹那の情緒で 只、只、只、只 不安定に交わり 混沌と概念化された静寂で たたらを踏む逆巻く譫言に 乱れ咲いたこの心よ 乱吹け 浮世で咲け、舞え、哭け 狂い桜 孤独の園 咲き誇れや思ひ心 徒に靡く浄土 見果てぬ理想郷 果てに盲 冥府の様 狂い桜 時は無常に流れ 果てぬ輪廻廻り始める 芽吹く無垢な理性を ぞんざいに「狂い」と云うなら 只、只、只、只 不条理にさらされた 見せかけの自我 満たす虚勢で循環された負の連鎖に 乱れ咲いたこの心よ 乱吹け 浮世で咲け、舞え、哭け 狂い桜 孤独の園 咲き誇れや思ひ心 徒に靡く浄土 見果てぬ理想郷 果てに盲 醒めぬ望 乱吹けや、狂い桜