外灯の灯り 温かな匂い 扉を開けたら いつもの笑顔がある いつもの景色いつもの声に 帰る場所はここにある 今日もこの坂を 登る帰り道 満開に咲いた金木犀の花が 「いつもここにいたよ」と知らせる 冬の寒空の下でも ほら見上げた空は満足そうに ほころんだ顔で 「今日も頑張ったね」と 君の背中を赤く照らして 君の物語の片隅で いつも見守り続けている 風に揺れているアカシアの木々が 満点の星と 月明かりで照らされ 「いつもありがとう」って 思い馳せる 悲しいことがあった日も 今見下ろす街は満足そうに 温かい顔で 「今日も頑張ったね」と 君の姿を包んでくれる 小さい心の傷も全部 全部受け止めてくれるから 歩く足音が 少し軽くなる 小走りで急ぐ あの灯りが待ってる 「ただいま」笑顔で扉開ける 帰る場所はここだから ずっと