五線譜に重ねた電線 揺れる落ち葉が歌う秋の午後 ずっと待ってたんだよ 君の匂いがした 金木犀よ 夏の落とし物をこっそり集めて 君に渡せたらいいと思う 青色 横断歩道 白いところだけを渡る君は メロディを引き連れて 地球よそのままずっと こちらを覗いてておくれよ キャラメルのように溶けてく空は 甘い季節を運んで ポケットに落ちた星を並べて 流れる時間はほんのちょっとだけ 苦さを抱き締めながら ああこの世界が愛しい みっともないくらい 君が好き 息も忘れるほど胸が苦しくって 過ぎる街灯を数えていた 繋いだ星座のように何度も夜を超え 遠く近く冷たくあれたなら 君の仕草がすっと 心を掬ってくれてる キャラメルのように溶けてく声は 淡い季節を選んで ああ この世界はまぶしい 五線譜に重ねた電線 揺れる落ち葉が歌う秋の午後 ずっと待ってたんだよ 君の匂いがした 金木犀よ キャラメルのように溶けてく空は 甘い季節を運んで ポケットに君の左の手を 絡める指は 2度と解かない 哀を携えた 横顔がとても美しくて 笑えてくるほど 君が好き