夜が明けるには まだ早い時刻 ひとり溜息つく 飲みかけたまま 置いてあったコーヒーは もう冷めてしまったね 理想と現実の狭間 願いは空虚に溶けてく 割り切ったままでいい筈なのに どうして心惑うのだろう? かつては正義のために熱宿してた けれど何時しか 妥協を重ねた 見えない世界の大きな仕組みの中で それでも もがき続けている 「何のため?」「誰のために?」 忘れようとしていたこと 受け取る言葉 ひとつひとつが 激しくこの胸を揺さぶる これまで汚した手から目を背けずに 覚悟抱いて これからを生きる 思いを貫く 迷うことなんてもうやめよう 朝靄晴れて 風が立ち 夜が明けたなら 正義の欠片 拾い集めて 少しずつでいい また組み立てよう 命令じゃなくて 自分の意志で決めるんだ もう一度いま 熱いコーヒー 淹れ直そう