ねぇ もう アイツは この夜を終えてしまったかな だってもう 「おやすみ」と 寝静まった街の静けさが痛い 暗がりのなかでただ 秒針が机を滑り落ちる もうあと少しで過ぎてしまう 木曜日の夜が 描いていた 夢はまだ遠く 賽の目は1が続く アイツの知らない私がいるの ここには アイツの知らない私になれるの ここなら 嘘だよ お酒がダメだなんて 強いの開けよう さぁ いよいよだ 始まるよ 木曜日の夜が 乾いていく コンタクトレンズ 瞬きも惜しくなるわ 愛想笑いを繰り返した 空虚な盾 水溜りに浮かぶ星空は より一層綺麗 傷ついた心の欠片は置いていこう 大事なものは私だけが 持っているから 揺れるスクリーン 瞼に痛い それも全て愛おしいわ アイツの知らない私がいるの ここには アイツの知らない私になれるの ここなら 何にも変えられない色に 染まりきるわ 大事なものは私だけが 持っているから 持っているから 寝静まる街のうるささも愛おしいわ 木曜日の夜だから