灯りがひとつ消えたみたいだ 煙になって 世界になって 代わりにひとつ 熟れた果実と 面影のある蝋燭が立つの 細くて優しいひとつの線も わたしもあなたも何も悪くないよ 灯りがひとつ消えたところで 外は明るいまま いつも変わらず わたしの影は 隠されている 光っては消えて 蛍が見えた わたしもあなたも儚い嘘みたいね わたしの世界はあなたがくれた 暖かい小さな部屋なら あなたの 世界にわたしはいれたのかな 居れるといいな 何も見えない ここはどこだろうか もういのちも無いけど わたしは愛しているよ わたしの声も涙も記憶も 元はあなたのものだからさ 少しだけ取っておいてよ ねえ 世界の誰にもそれが 見えなくなってもいい いいのよ わたしとあなたの血流の中に 幸せがあったならば それでいいの